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今月になってから、このブログへのアクセスが急激に増えています。何かで紹介されたのでしょうか?いずれにしろ、無責任なことは書けないですね。
先月、子供服の有名メーカー2社が倒産したことは、皆さんご存じかと想います。子供服というのは、もうけが少ない、サイズが多い、人気の移り変わりが激しい、ということで、けっこうリスクの高い商品なのです。僕もコカ・コーラ、オシュコシュビゴッシュ、テキサコ、リーバイスなどで子供服のライセンサーサイドにいたので、良くわかります。 さて、その話はおしまいにして、今日はオーディットの話。僕も現在を含めて、大手のライセンサーさんの、コンサルティングをいくつもやってきましたが、10年ほど前にコンサルをした会社は、ロイヤルティレポートのチェックを含む、総合的なコンサルで、週に何日もそこへ通いました。そして解ったのは、けっこう多くのライセンシーのロイヤルティ支払いが、何故か年間でミニマムをちょっと超すところで終わっているということ。それも1年限りならともかく、5年以上にわたってミニマムの5−10%内外という会社が数社あったのです。 このライセンサーは、証紙を発行していなく、ロイヤルティレポートにエビデンス(証拠)の書類を付けることも求めていませんでした。あんまり性悪説でものを見るのは良くないんですが、コンサルタントとして、「これはオーディット(監査)」をしたほうが良いと、ファイナンス担当者に強く進言しました。もしかしたら、たまたまずーっと、ロイヤルティすれすれの売り上げになっていたのが、本当かも知れませんが、それにしても、それがわかればライセンサーも安心ですし、ライセンシーも余計な疑惑をかけられなくて済む。また悪い方に出て、虚偽申告であれば、当然、それなりの処置を取れる。 ところが、このライセンシーを担当するライセンサーの営業が、オーディットに反対したんですね。「長年のお客さんに、そんな裁判みたいなことはしたくない」。うーーーん、オーディットは裁判ではないのです。会社で言う会計監査。ライセンサーなら本来、数年に一度はやらなくてはいけないこと。証紙できちんと管理していて、何かおかしいことがあったら、すぐにライセンシーに質問をしているような会社は、まあいいと思いますが、僕がコンサルティングをしたライセンサーなどは絶対にやらなくてはいけない。 アメリカでは、西海岸のあるエージェントのプレゼンを見たことがありますが、ライセンサーに対して、「当社はエージェントとして、過去5年回にxx回のオーディットを行い、それにより徴収済のロイヤルティに対して、プラスxx%の監査収入を得ました。」と堂々と発表していました。ま、ここまでオーディットが当たり前になっているのは、アメリカとイギリスくらいですが、日本はなさすぎです。 オーディットの費用も、昔のバブル時期は、名のある監査事務所に頼むと1週間もかけて、最低300万円という時代もありましたが、私が時々お願いするイギリスの有名監査事務所は、時期さえ指定しなければ、100万以下で、素晴らしいオーディットをやってくれます。 オーディットの費用は、サーとシーで折半というのが、ひとつの原則かと思いますが、監査後、算出されたロイヤルティ額と、実際支払われたロイヤルティ額の差異の%によって負担を決める方法もあります。ここらへんは、長くなるので、私の本、「実践 ライセンスビジネス・マネジメント/2009 日本経済新聞出版社刊」をご覧下さい、とか言って本の宣伝もしています。この本、今、僕が教えている、東京理科大学大学院 知的財産 戦略専攻科での「著作権とライセンシング」の教科書になっています。 ところで、この本の書評を書いてくれた方がいて、「駒沢公園行政書士事務所日記」「http://ootsuka.livedoor.biz/archives/cat_50041812.html?p=2 というブログを書かれている、司法書士の先生で、僕の本の発刊直後に、その10月15日のブログを引用させて頂くと「販売計画や生産管理、証紙管理にまで言及されている点は、類書を見ない本書の特徴ではないでしょうか。 「証紙からオーディットへの変化が必要」(189頁参照)という、証紙管理より業務監査・事後監査(ライセンス監査)の重要性を指摘されておいでの点は、強く肯首できるところです。」と書いて頂いています。専門家からの、このようなご意見には、強く元気づけられます。なにしろ、オーディットを勧めて、実際やってくれたクライアントは日本では、弊社設立以来17年で1社しかいないんです。 下記は、私の本にも載せた、ロイヤルティレポートの一例です。良くできていると、我ながら思いますが、虚偽申請されたら、それはもう、これだけではわかりません。 ライセンシーと定期的に(月例が望ましい)ミーティングをして、より多くのレポートを提出してもらい、販売、生産、在庫について、アイテムごとに検証していけば、虚偽申請はわかってきますが、今、そんな手間をかけていられる時代でもないです。(私がバーレッカジャパンにいたころ、リーバイスにいたころは、それをやっていました。そいういう手法を非常に良く知っているボスがいたんです。) 前回は、オペラの話、今回はオーディットの話、ブログとしては話の振幅の幅が大きすぎる?すみません。弱小パーソナルブログですので、お許し下さい。初めて、このブログを見るかた、私のプロフィールもご覧下さい。今後ともよろしく!
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| 2012-11-22 12:26
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