著作権法を改定し、非親告罪とする方向性がほぼ決まったようです。
7月12日付、時事通信ニュース 「
著作権侵害、非親告罪を導入へ=適用制限めぐり最終調整―TPP」
まあ、思った通りの流れとは思いますが、先日こんな目に合いました。東京のある著名な大ホールにオペラを見に行った際に、時間があったので早く席に着き、まだオーケストラボックスも空の状態カーテンも閉まった状態で、劇場の内部を写真に収めたところ、係員が制止に来ました。馬鹿のひとつ覚えという奴で、著作権もパブリシティ権も無い、劇場内部だけを写真を取って文句を言われるなど、北朝鮮でも無いのではないかと思いました。
日本以外のどこの歌劇場でも、カーテンコールの時のフラッシュをたかない撮影は事実上フリーです。最も、著作権に厳しいと思われるフランスでも、先日オペラ座でのエトワール(ダンサーのトップランク)、オーレリ・デュポンの引退公演を見て来ましたが、その翌日には
公演そのものがすべて動画でアップされていました。1時間52分もよくまあ撮ったものですね。しかも、そういう動画が数々あり、削除もされていません。
日本で、ここまで鷹揚な対応を望むわけではありませんが、一時代前の駐車違反取り締まりを上回るような、撮影禁止、それも建物の撮影禁止というのは、全く日本は文化後進国だと思ってしまいます。こういう状態があるので、著作権が非親告罪になると、コスプレがやばい、コミケがやばい、と言う風潮が強くなってしまうのです。
クリエイティブ・コモンズを法制に取り入れたほうが良いかと思ってしまいます。