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このところ、また、コーポレイトライセンスのコンサルティングが多くなっています。企業名、企業ブランド、商品名のライセンスビジネスです。そこで、いつもクライアントにアドバイスするのは、ライセンスロイヤルティの掛け方の話です。通常、ライセンサーに有利なのは、希望小売価格やFOB,CIFでの生産時、入荷時にロイヤルティを発生させること。こうすると、商品が販売される前の早い段階で、ロイヤルティがライセンサーに入りますし、値引きや返品分が反映されません。実際、強いブランドやキャラクターのプロパティを持つライセンサーはこの方法を取っているところも多くあります。
しかし、コーポレイトライセンスでは、この方法は避けたほうが良いのです。そして、NET SALES(純売上げ)にロイヤルティを掛けることを推薦しています。値引き、返品を入れない、総売上でも良いのですが、肝心なのは、ライセンシーの倉庫に入っていて、まだ販売されていないライセンス商品には、ロイヤルティを掛けない状態にしておくことなのです。 何故か?それは、もしもライセンシーが倒産した場合に、商品の流出を止めることができるからです。債権者などが、商品を持ち去ろうとした場合に、在庫の商品がロイヤルティ支払い済みであれば、ライセンサーは何もできません。しかし、まだロイヤルティが掛かっていなければ、例えばTシャツの場合、Tシャツのボディについては、ライセンサーはコントロールできませんが、そこにプリントされているキャラクターやブランドの権利は、まだライセンシーに移行していないので、押さえることができます。「ヴェニスの商人」の裁定みたいなもんですね。判例はありませんが、法的にはワークすると思います。 コーポレイトライセンスの場合は、もともと、ロイヤルティで儲けることがビジネスの目的ではなく、コア商品のブランド価値を上げることが目的になるべきです。そうすると、ライセンス商品がそのブランドを付けたまま、たたき売られるような場面は、ブランドの毀損になるリスクが大きいのです。 先月、4月25日の「ライセンシング エキスポ ジャパン」でのビジネスセミナーは、僕は、「ライセンシングビジネスにおけるリスクマネジメントの要点」という講座を持ちました。いつもは、もっと初心者向けのセミナーをやるのですが、今回は、ちょっと変えて見ました。当日、大雨でしたが、100名入る会場には立ち見が出る盛況で、ライセンサー、ライセンシー、エージェント、そして流通の皆さんも、ライセンスビジネスのリスクに対して敏感になっているのを、肌で感じました。 今日は、ちょっと真面目なお話しをしました。
by Licensing
| 2018-05-18 16:30
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